
「インフラメンテナンス国民会議
近畿本部フォーラム2025」の開催にあたり、ご多忙の中、多数の皆様にご参加、ご出展を賜り、心より御礼申し上げます。また、開催にご尽力いただきました関係各位に深く感謝申し上げます。
社会・経済活動を支えるインフラの老朽化が進行する中、近年の能登半島地震をはじめとする自然災害の頻発化・激甚化に加え、昨年埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故は、地下インフラを含めた老朽化対策の遅れが市民生活に深刻な影響を及ぼすことを改めて示しました。
これらの経験は、国土強靭化と予防保全を基本とした持続可能なインフラメンテナンスの重要性を私たちに一層強く認識させるものです。加えて、人口減少社会における担い手不足は、インフラの維持管理の現場において、喫緊の課題となっています。
このような状況下、インフラメンテナンス分野においてもDX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)への取り組みが加速しており、AI(人工知能)やロボット技術、新素材・新工法の導入、さらには郡マネ(地域インフラ群再生戦略マネジメント)や包括的民間委託と
いった官民連携手法の深化など、新たな潮流が生まれています。これらの動きを的確に把握し、社会実装を推進していくことが求められています。
私たちインフラメンテナンス国民会議近畿本部フォーラムは、設立以来、産官学民が連携し、これらの課題解決と新たな価値創造に「総力戦」で挑むためのプラットフォームとして活動してまいりました。ニーズとシーズのマッチング、現場での実証実験、および活発な情報共有を通じて、インフラメンテナンスの高度化・効率化に貢献することを目指しております。
「近畿本部フォーラム2025」が、最新技術・知見の共有はもちろんのこと、多様な参加者間での活発な議論を通じて、喫緊の課題に対する具体的な解決策を見出し、新たな連携やイノベーションを創出する場となることを強く期待しております。
このフォーラムでの出会いと交流が、皆様にとって実り多いものとなり、我が国の持続可能な社会基盤の実現に向けた大きな推進力となることを心より願っております。